享保の改革 目的・内容・成果

享保の改革では国家という大きな枠組みのなかで様々な政策が行われました。それまで洪水などの自然災害がおこったり疫病が流行した場合など、幕府、藩、寺社などそれぞれの地域の領主がばらばらに対応することが多く効率が悪かったのです。そこで吉宗は国家という大きな枠組みで政策をおこなったのです。たとえば川の氾濫に対しては、その川の流れる国を単位に税金を集め堤防を建設したり補強したりしました。

 

 

 吉宗はまた、1721年に初めて全国の土地と人口の調査をおこないました。人口調査は第二回の1726年以降6年ごとに行われましたがこれらの調査も各領主の支配地域を越えて集計されました。この調査により日本の人口が約3000万人だと、ほぼ正確に知ることができたのです。これが政治を行う上で貴重な情報となりました。

 

 

 さらに儒学教育も充実させました。それまで儒学教育は将軍をはじめとする武士を中心としたものでしたが、吉宗は庶民にも身分や親子関係など社会の秩序を重んじる儒学を広めることで社会を安定させようとしたのです。

 

 

 たとえば、湯島聖堂では儒学の講義を庶民も聞くことができるようにしました。また、庶民のために儒学の本を出版し、これを江戸市中の寺子屋で広めました。この本は中国の清朝で庶民に広められたもので父母に孝行することや年長者を尊敬すること、子孫を教育することなどの重要さを説いています。吉宗はこれを用いて庶民を教育しようとしたのです。また医師の吉田順庵が寺子屋で幕府の法令を手習いの手本としているのを褒め称え代官に命じて各地にも広めさせました。子供のうちから習うことで幕府の法令を身につけさせようとしたのです。

 

 

 そのほか、吉宗は飢饉対策として各地の農村に米を蓄えさせたり、サツマイモ(甘藷)を栽培させたりしました。サツマイモは16世紀末に中国から琉球に伝わり、18世紀初めに南九州で栽培されるようになりました。サツマイモの名前は薩摩で多く取れたことに由来します。サツマイモはやせた土地でもよく育つことから飢饉のときには大きな助けになっていました。これに目をつけた吉宗は蘭学者の青木昆陽に栽培を命じたのです。さらに昆陽が幕府に提出したサツマイモの栽培方法を一般向けの本として刊行して栽培を広めることにつとめました。こうしてサツマイモは各地に広まり、飢饉の時には多くの命を救いました。昆陽は人々から「甘藷先生」と呼ばれ慕われました。

 

 

 このように吉宗は武士や庶民の生活を安定させるために国家という大きな枠組みのなかじて各地にも広めさせました。子供のうちから習うことで幕府の法令を身につけさせようとしたのです。

 

 

 そのほか、吉宗は飢饉対策として各地の農村に米を蓄えさせたり、サツマイモ(甘藷)を栽培させたりしました。サツマイモは16世紀末に中国から琉球に伝わり、18世紀初めに南九州で栽培されるようになりました。サツマイモの名前は薩摩で多く取れたことに由来します。サツマイモはやせた土地でもよく育つことから飢饉のときには大きな助けになっていました。これに目をつけた吉宗は蘭学者の青木昆陽に栽培を命じたのです。さらに昆陽が幕府に提出したサツマイモの栽培方法を一般向けの本として刊行して栽培を広めることにつとめました。こうしてサツマイモは各地に広まり、飢饉の時には多くの命を救いました。昆陽は人々から「甘藷先生」と呼ばれ慕われました。

 

 

 このように吉宗は武士や庶民の生活を安定させるために国家という大きな枠組みのなかで改革を行ったのです。

 

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